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2008年11月25日

デジタル資料の活用法

今日は、信長とは全く関係ありませんが、パソコンなどを使いながら資料整理している人には、少しはお役に立てるかもしれないことを書きます。

今年の春に、ノートパソコンを購入したのですが、 MS officeを買うと、アクロバット(Adobe Acrobat8) が格安で付けられたので、同時購入しました。 アクロバットは、ご存知の通り、PDFを作成、編集、注釈を付けられる製品です。

スキャナを持っていれば、資料をスキャナから取り込んで、PDFにし、OCRをかけておきます。
OCRとは、画像として認識している文字を、パソコンで認識できるテキストとして変換することです。
まったくパソコンに不慣れな人には、分かりにくい説明になって申し訳ありませんが、PDFには、画像の上に、テキストをかぶせることができるので、そうすれば、調べたい用語を検索ですぐに取り出すことができます。

さて、その資料を、どこに保存するのが一番いいか。

これは、Web上のサーバーに保存しておきます。

研究者の方などでしたら、研究室や事務所に、コピー機があるかもしれません。
そこで、たくさんのコピーをとって、ファイリングして本棚にしまっていることでしょう。

しかし、最近のコピー機は性能が上がり、ネットワークプリンタスキャナとして威力を発揮します。
コピー機は、ネットワーク上にあるパソコンを認識し、そこに、コピー機を通して取り込んだデータをPDFに変換してパソコン保存することができるのです。
そうしておけば、高速で資料を取り込み、PDF化できます。
活字なら、かなり正確にOCRも機能するので、検索をしたときに、検索もれが減ります。

そして、そのPDFドキュメントを、自分で自分にメールするのです。
なぜそうするのか。
自分で自分にメールすることにより、自分のメールサーバに添付ファイルとして、その資料が残ります。

そうすると、いつどこのパソコンでも、インターネットに繋がる環境であれば、自分のメールアドレス受信ボックスから資料を取り出して、参照することができるのです。

特に、ここ数年で提供が始まった、Gmailですと、7GBのメールボックスの容量があります。
PDFは、非常に軽いドキュメントですので、7GBもあると、ほぼ無制限に保存できることになります。
Gmailは、検索も高速ですので、すぐに探しているファイルが見つかります。
またメールなら、時系列で並ぶことが多いので、探しやすくもなります。

また、今はWebサーバー上に、無料の保存場所を提供している企業もいくつかあります。
私はそのうちの一つ、リコーのquanpというものを使っています。

http://www.quanp.com/

これは、無料で1GBの保存場所を提供しています。
自分のパソコンには専用のソフトをダウンロードしてインストールすれば、使いやすくなりますし、
また、インターネットエクスプローラーでも、利用できます。
いつも参照したい資料や、プリントアウトして人に配るような資料などは、ここに保存しておけば、便利に利用できます。

最近の、私のブログを書くスタイルを簡単に説明しますと、
本を読んでいたりして、気がついた点を、携帯から、自分のGmailに送ります。これが、メモ代わりになります。
ブログのネタを書く時になって、そのメールを検索して、本文をコピーし、メモ帳に貼り付けて、整理します。
その後quanpに保存しておきます。
最後に、quanpから開いた記事を最終的に書き直して、ブログにアップロードします。

こうしておけば、思いついたことを忘れる事も減りますし、あとで検索することも楽になります。さらに、どこにあるパソコンからでもブログを作成することができます。

これは、何もブログだけでなく、また歴史研究だけでもなく、どんな物書きさんにもあてはまる作業だと思います。
是非活用してください。


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posted by taigon at 22:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 新着情報&雑談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年11月18日

『戦国の活力』

テキストとして、最適だなと思って読んだのが、
小学館の全集 『日本の歴史 8 戦国の活力』

大変分かりやすかったです。

織田信長の事跡も重要課題については過不足なく淡々と書かれていますし、ややこしい評価もありません。
なんと言っても、巻末に紹介されている参考文献の類も、近年のものが多く、入門として、「今」の戦国研究の一番表層の部分を手っ取り早く知るのに良いと思います。
また、私のように、色々な研究者の様々な著書に一気に目を通してきたような者にも、それらを一度整理するのにももってこいの本だと感じました。

著者も序章でおっしゃっていますが、人物がかなり一気にどかんと出てくるので、ほとんど戦国史関係の通史などに触れたことない方が、取り掛かると、相当めまいがする可能性はあります。
しかも、すべての人物が、いわゆる、有名な通り名を載せるのではなく、歴史研究の書物らしく、事件があれば、その当時に使っていた名前を書かれています。
それらも、丁寧に名前が変わったことを記入されていますし、括弧づけで誰か分かるようにもされているので、普通に読めば混乱する事はないでしょうが、ちょっと身構えておいた方がいいかもしれません。


しかし、中高生さんはじめ、これから戦国史を熱心に勉強しようと考えている方々なら、この本を自分なりに整理して事典などを作成すれば、よいハンドブックが出来る事でしょう。

そういう意味でも、決して高価なものではないと思います。

この本があれば、ゆっくり読んでも、一週間あれば戦国史をある程度理解できる事でしょう。
是非手にとって読んでみてください。
そして、さっきも言いました、是非、自分だけのハンドブックなどを作って、参考文献一覧に乗っている著書にもチャレンジしてください。

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ちょっと勉強して、アマゾンへのリンクを張ってみました。


posted by taigon at 21:57| Comment(0) | TrackBack(1) | 信長関係書籍紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年11月11日

筒井順慶はなぜ郡山辰巳氏を殺さなければならなかったか

結局、風邪をひいてしまい、出席できなかったのですが、変わりに家族が意味もわからない中参加してくれました。
資料も貰ってきてくれたので、それを参考に感想を述べます。


結論からいえば、私の論文に書いてある内容を、相互補完したような話だったようです。

つまり、現在一般に通説になってしまっている、天正8年の郡山一城残しが、筒井順慶によって選択され築城されたというものを、それは違う、信長が行ったんだということの資料的裏付け作業をされたようでした。


利用されている史料がも私とほとんど同じでしたので、作業も結果も同じになるのは当然ですね。


ただ、ひとつ私にはない、追加の部分があって、それが、順慶に郡山城を受け渡す少し前に、滝川一益が一度軍勢を率いて奈良方面まで来ているという、多聞院英俊の記事を紹介されているところです。


郡山辰巳氏は、最初から殺される予定だったのか、それとも、郡山立ち退きの説得工作をされていたのか。
それにかかわって、軍勢が出てきたのか。

という、興味深い話でした。

これらは、大和の国人研究にいい課題になります。
また、郡山城から西方一里ほどの矢田で生害されていることも課題の一つです。
矢田が、郡山衆とかかわりがあったのか。もしくは、筒井とかかわりがあったのか。


レジュメだけからでも、いろいろと想像を沸かせてもらえたので、ほんとに感謝です。




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posted by taigon at 15:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 戦国大和 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年11月07日

知られざる郡山城史

告知です。

明日2008年11月8日 12時10分より
「矢田エリアの魅力づくり」と題してフォーラムが開かれます。

その中で、歴史講演会として、

『知られざる郡山城史〜筒井順慶はなぜ郡山辰巳氏を殺さねばならなかったか〜』があります。

講師は勢田勝郭さん。

11時50分から受付開始。
会場は、矢田コミュニティ会館↓
http://www.city.yamatokoriyama.nara.jp/kurasi/sisetu/yatacom/tizu.htm



思いっきり、地元の人を対象とした講演ですが、ちょうど私の論文で扱っているところですので、仕事の都合がつけば行く予定です。
ぎりぎりの告知になりましたが、興味ある方は連絡ください。

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posted by taigon at 18:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 戦国大和 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年11月05日

アンチ信長

前回ご紹介しました『信長は本当に天才だったのか』の続きです。

著者の書き方としては
「天才だったらこんなことにはならない」
「天才だったらこんなミスはしない」
という表現の一点張りでした。

私のように、信長が天才だったと書いてある著書をあまり読んだことがない者にとっては、その表現方法が、「信長は天才だ」と書く著者と同じ枠でくくれるんじゃないかと思ってしまいました。

つまり、ゴシップ的要素が強いというか。


研究者の間では(私の卒論も含め)「信長は戦国的(もしくは中世的)なのか、近世的なのか」と、何十年も前から論じられていることでもあるのに、今さら、何を天才かそうじゃないかで一石を投じる必要があるのかも、よく分からないといった感じです。

ただ、確かに著者の言うとおり、世の中でとても信長をいたずらに賛美する傾向はあると思うし、歴史に詳しくない人は、信長を天才だと思っているかもしれませんよね。

そういう意味で、私もこのブログで、人間織田信長を紹介しようと企画したという点では、この著者と共通する認識はあるんだろうなと感じました。


内容の方でも少し感想を。

読んでてこれは一応意味があると思ったのが、長篠の戦いについては、よい解説にみれた。

でも、情報戦とかの解説は、個人的には何だこりゃと思ってしまったのと、
一番びっくりしたのが、「安土築城を思いついたのは、秀吉の長浜城下町をみたから、その構想を横取りした」という書き方。


結局、想像に想像を重ねて書いておられるので、天才だ!と言っている人と同じだなとしか思えなかったのでした。


最後のページに、以前に紹介した『信長とは何か』と同じことが書いていました。
ですので、興味ある人は、両方をセットで読めば、一種のアンチ信長的な、少しゴシップ的な信長評を知ることができます。


『信長とは何か』とは違って、こちらの『本当に天才だったのか』の方は、研究の資料には決してならないけれど、ひとつの話題として読んでみてはいかがでしょうか。

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posted by taigon at 11:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 信長関係書籍紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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