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2010年07月23日

このブログは

前回の記事を読み直していて、思ったことは、
このブログが目指しているのは、前回紹介した小和田哲男の信長記的なものを書きたいんじゃないかということ。

さまざまな歴史史料から、信長の本質を導き出して、それを、教科書やドラマ、小説やマンガなどでしか信長を知らない人々に紹介しましょう、というのが、ひとつのテーマだとすれば、まさに、前回紹介した本は、そのまま地で言っています。


たまには、このブログも、思いつくままに書いてみようかと思って、今書いています。

今日は、若干エッセイ風に。



いくつもの信長を紹介した書物を読んでいくと、織田政権はよくもこれほど人を殺し続けたなと思える殺戮マシーンと感じてしまいます。

長島の一向一揆、越前攻め、比叡山焼き討ち、など。

落とした城の関係者も根絶やしにする。荒木村重の一族など。

しかし、反面、私のベースである、大和を例にとれば、虐殺的な殺戮はほとんど行われていません。

信長が上洛して最初にした、大和での軍事行動は、松永久秀に好きなようにさせることです。

松永弾正久秀といえば、悪逆非道な戦国武将として名を馳せています。
確かに、大和での事績を見ても、東大寺が焼け落ちた戦の当事者でもあり、当時でもおそらく尊いものとして特別なものであったであろう、古墳を砦(とりで)にしてみたり、大和での最大の権威である興福寺を完全に見下す政策をとっています。
しかし、信長傘下の武将として、大和で久秀が行った軍事行動により、大量に殺戮されたという事例はありません。


信長は中世的権威を破壊するために、様々な政策を行ったというのが今でも一般論ですが、古くから脇田修氏は、織田政権は豊臣政権と比較して、中世的である、と言われている如く、大和での政策では常に、ほかの地域で見られるような、破壊的なことはないのです。

大和は、京と並んで中世的権威の最たる土地です。

どうして、信長は、このように、両極端な政策を行っていたのでしょうか。

このブログの過去の記事を読んでいただければよく分かりますが、信長は本当に大和では、バランスがよく、真綿で首を絞めるように、じわりじわりと変革を行っていきます。時に激しく、時に気長に。

反対に、越前、近江、伊勢方面の政策は、一気に旧勢力を破壊する、といったイメージが強い。


私は、10数年前の卒業論文で、それを大和の歴史の特殊性にあるんだよと、結論づけましたが、それはとても薄っぺらい結論だと、今でも思っています。
もっとこう、信長の知能の中で、殺戮に至るのか至らないのか、一気の革新があるのか、じっくりするのか、の政策の定義づけのようなものがあったのではないか。

最近は、そう思うようになりました。


まだまだ、全くその結論には達していませんが、これからもじっくりと信長の人生を調べて行って、核心に迫りたいと考えています。
posted by taigon at 22:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 新着情報&雑談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年07月10日

小和田哲男著 詳細図説「信長記」 読後


詳細図説 信長記

詳細図説 信長記

  • 作者: 小和田 哲男
  • 出版社/メーカー: 新人物往来社
  • 発売日: 2010/01/14
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)




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感想を、毒舌を控えて、おすすめできるように書きます。

信長の年表づくりには、最適です。
完全に年次で内容がわけれられていて、「和暦何年の信長何歳の時に何をした。」という書き方で、内容も過不足なくいい具合に感じたので、手元に一冊おいておくのもいいかもしれません。

こんな人いるかどうかわかりませんが、
今まで信長のことを詳しく知らなかったけど、今から信長について小説や漫画を書こうかと思って資料を探している人。そんな方がいたら、とりあえずはじめに読んでみてはどうでしょうか。

いいなと思う点は、内容のもとになった史料(典拠史料)や、論文をちゃんと括弧づけで明記しているところ。
想像ですが、おそらく、史料総覧をそのまま流用しているような雰囲気も強いので、ある意味、歴史の専門的研究などしたことがなくて、史料総覧などを見たことがないような人には、同じ気分を手軽に味わえると考えれば、入門にはもってこいかもしれません。

信長ハンドブック という位置づけがいいかな。

後半には、「重点解説織田信長のすべて」と銘打って、出自や性格、家族など詳細が記されています。
「すべて」かどうかは別にして、興味深いところもあれば、従来の説のままでもあるので、何か真新しいものをこの本やこの項目に期待することはできません。

という意味で、やはり、「歴史学者が書いた信長ハンドブック -奇抜さなし-」
でよいと思います。

歴史を勉強して、小説じゃなくてちゃんとした信長のことを知りたい、その元の史料も何か知りたい、という人はぜひ手に取ってみてください。


ひとつハードルがあるのは、史料の引用文が読み下されてはいませんので。ご注意ください。

詳細図説...

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価格:1,680円(税込、送料別)

posted by taigon at 11:52| Comment(3) | TrackBack(0) | 信長関係書籍紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年07月03日

のぼうの城 読後


のぼうの城

のぼうの城

  • 作者: 和田 竜
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2007/11/28
  • メディア: 単行本




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信長の時代はちょっとしか出てきませんが、もうすぐ映画になるっていうので、読んでみました。

公式サイトはこちら

主演は、ややこしやで子供にもお馴染の野村萬斎。


さて、読後感想ですが、
小説としての文章の面白さより、やはり、キャラクターなどの面白さがあるストーリなので、マンガや映画向けなのかなといった感じです。

戦国時代ネタも様々になってきましたが、この作品は、戦国時代をあまり知らない人や子供にも読みやすいと思いますのでお勧めです。

映画も見てみたくなりました。

内容は、豊臣秀吉による北条の小田原攻めで唯一苦戦した、石田三成による忍城攻めの話です。

「のぼう」とは、「でくのぼう」という意味で、のぼうとあだ名される人物が三成の前に立ちはだかる。なぜ、でくのぼうの守る城を落とせないのか、というストーリですね。


攻守逆の話で、以前に司馬遼太郎の「城をとる話」というのを読んだことがあります。小説としては、こちらの方が面白かったようなイメージが強いです。


城をとる話 (光文社文庫)

城をとる話 (光文社文庫)

  • 作者: 司馬 遼太郎
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2002/11/12
  • メディア: 文庫




時代背景も近いですし、小さい城のせめぎあいという点では似てるので二冊セットで読んでみてはどうでしょう。

地方の勢力が、巨大な権力と戦うというのは、このブログの元である、信長と大和の関係でも大きなテーマです。

小さな史実がストーリになっていくのは、歴史のロマンですね。

のぼう...

のぼう...

価格:1,575円(税込、送料別)

posted by taigon at 21:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 信長関係書籍紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
最近の記事
『信長記』と信長・秀吉の時代 [単行本] / 金子拓 (編集); 勉誠出版 (刊) 織田信長という歴史―『信長記』の彼方へ [単行本] / 金子拓 (著); 勉誠出版 (刊) 天下人の城―信長から秀吉・家康へ [単行本] / 千田 嘉博 (著); 風媒社 (刊)
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